【現物写真・CADトレース専門】マニュアル・説明書用の分かりやすい線画イラストを制作
テクニカルイラストって何?

テクニカルイラストとは、商品に付属してくる取扱説明書や作業マニュアルなどに使われている線画イラストのことを指します。
一般的に目にするのは家電などに付属している取扱説明書です。
組み立て方法や分解方法、お掃除の方法など、伝えたい内容(文章)に沿ったイラストが手順にあわせて掲載されます。
印刷の方法によって白黒の線画であったり、矢印や強調箇所など目立たせたい部分だけに色が使われていたり、時にはフルカラーで表現されているときもあります。
普通に生活しているだけでは取扱説明書のイラストをしっかり見る(線の強弱や線の量という意味で)ということは少ないですし、文字を読むことのほうがメインになるので、それを補うイラストはイメージとして何気なく見ているだけという状態に近いと思います。
ですのでイラストの印象としては、ほとんど残っていないかもしれません。
しかし、それこそがテクニカルイラストの良さです。
クセのない、それでいて線の綺麗なイラストが添えられているマニュアルは「見やすい」はずです。
そのため、テクニカルイラストの技法で描くイラストは幅広い業界で用いられています。
テクニカルイラストの作成方法
イラスト工房Senでは、お手元の現物写真やCADデータから、マニュアルに最適な「見やすく・正確な」線画イラストを作成します
テクニカルイラストの作成方法としましては、原稿となる写真やCADからキャプチャした画像をトレースしてイラスト化する方法や、図面や資料・手書き原稿を用いて描き起こす方法や、CADから抽出した線画データを使用し整える方法など様々です。
また、イラストではなく画像データを加工してそのまま用いることもあります。

↑作業工程の参考画像(左から「写真原稿/下絵」→「トレース作業」→「完成イラスト」)
イラスト工房Senでは写真素材やCADからの書き出し画像を原稿としたトレース業務を得意としております。
上記参考画像にありますように、一番左の画像を「写真原稿」とした場合、それを下絵としてトレース作業を行います(画像真ん中)。画像右が、完成した線画イラストです。
見やすく伝わりやすいイラストとなるように丁寧な作業を心がけております。
※制作ソフトはAdobe Illustratorを使用しています。
ご依頼にあたりましては、あらかじめ原稿となる画像をご用意くださいませ。
そちらを下絵として配置しトレースを行い、イラストとして仕上げて参ります。
線幅や強調して欲しい箇所などのご指定がありましたら、ご依頼の際にお伝えくださいませ。
人手不足や担い手不足の解消などにお声がけいただけますと幸いです(もちろんそれ以外でも)。
テクニカルイラストはこのような時にお使い頂けます
テクニカルイラストは、主に製品マニュアル・商品マニュアル(取扱説明書)、解説書、社内作業マニュアル、サービスマニュアル(整備解説書)、製品・商品カタログなどにお使い頂けます。

- 製品・商品イラスト
- 説明書・解説書・取扱説明書イラスト
- パーツイラスト・資材イラスト
- 取付指示イラスト
- 作業マニュアル
- 用法・用例イラスト
- 動作説明イラスト
- 作り方説明・組み立て方説明イラスト
- 使い方説明・操作説明イラスト
- 部品図用イラスト
テクニカルイラストの制作例
テクニカルイラストを使った制作例のご紹介です。
実例ではなくサンプルとしての作成例になりますので、ご依頼の際のイラストの雰囲気の検討材料としてみて頂けますと幸いです。
コネクタのイラスト
ハーネスを取り扱う仕事ではコネクタは頻出します。
コネクタ外観であったり、コネクタのピンレイアウト図であったり、ピン刺しの位置であったり、嵌合指示であったりとコネクタ1つ取ってみても何を示したいのかが分かれます。

サイズ、形状、色、さまざまなコネクタが世の中に存在しているので、必要とされるコネクタが的確に表されていることが大切です。
※もう少し大きなサンプルを見たい方はこちら>>
車両外観図・商品外観図・部品図
テクニカルイラストの代表格の1つとして乗り物に関するものを描くことも多いです。
例えば下図はバイクの外観(真横)をテクニカルイラストとしての表現で描いたものです。

線を省略しながら見やすく、わかりやすいイラストに仕上げています。

こちらはバイクの斜め前から見た外観を下絵画像をトレースし、イラスト化したものです。
細部まで描きこむ場合は時間はかかりますが、全体像として見せる場合は見応えのあるイラストになります。
逆に全体を簡略化させておいて、注目して欲しい部分だけを詳細に描くという手法で強調部分(注目して欲しい部分)を分かりやすくさせることもできます。
車の外観をテクニカルイラストとして線画表現すると次のような感じになります。
まずは3種類の角度から写真を撮影しました。

撮影した写真を下絵(原稿)にして線画イラストを作成していきます。
※もう少し大きなサンプルを見たい方はこちら>>
製品・商品イラスト
商品外観図の作例としてヘルメット、ノートパソコン、タブレット端末、ギターをサンプルとして作成しました。取扱説明書の表紙でこのような雰囲気のイラストを見かけたことはありませんでしょうか?
また、商品パッケージにデザインとして線画イラストが印刷されているものもよく見受けられます。
ヘッドホンや工具などの「商品の箱」に大きく印刷されているものを見かけたことがありますので、説明書に使うイラスト以外にも、使用用途は多岐に渡ります。

工具などの取扱説明書用のイラスト
新しく商品を買った時に、何も知識のない状態で使うことは難しいことですよね?
「説明書を見なくてもある程度使える」ことができるのは、これまで類似の商品を使ったことがあって、経験に基づく推測から私たちは使うことができています。
そうではなくて、全く初めて使う時や知らない機能が追加された時に「これってどうやって使うんだろう?」「このボタンは何が動くの?」「設定を変えるにはどうすればいいのだろう?」などさまざまな疑問が浮かんでくると思います。
そんな時に手元にあるのが「取扱説明書」です。
最近では商品には簡単な説明しかついておらず、詳しい説明はネット経由で閲覧を求められるものもありますが、それでも説明書自体は存在しています。
取扱説明書には文章だけで表現されているものもありますが、イラスト付きで丁寧に解説されているものもたくさんあります。
イラストがあった方が、手元にある実際の商品と比較しながら操作することができるので、イメージがとても伝わりやすくユーザーにとってはとてもありがたいものです。
下のイラストも電動工具の使い方を説明した場合のイメージイラストとなっていますが、「このボタンを押すんだよ」とか「ここに取り付くんだよ」といったようなイメージがぱっと見で伝わるかと思います。

↑例1

↑例2
作業マニュアル用テクニカルイラスト
工場で働く人や現場で働く人などの「仕事をしている人」向けに作られているのが作業マニュアル(サービスマニュアル)です。
その仕事をしている人向けの専門的な内容になっているもので、それ以外の人が目にすることはまずありませんが、その方達にとっては非常に重要なマニュアルです。
そういった場面に用いられるイラストもテクニカルイラストの1つです。
例えば車のエンジンルームの作業説明があったとします。
その中のある部品に関して作業を行いたい時は対象のパーツを強調して示します。
イラストとしては下図の様なイメージになります。下絵となる写真をトレースし、強調箇所を見やすく示します。

↑下絵画像

↑完成イラスト(強調&記号指示)
細部まで細かく描きこむ場合は制作時間はかかりますが、それぞれのパーツの配置がよくわかります。
今回の作例ではやや細かく描き込んでありますが、「強調したいところ以外はもう少し線量を減らしたい」など、ご希望に合わせて線量を調整することができます。
上記イラストでは一部を強調させてポイント化しました。パーツの名称などを指示線で書き出したり、今回のように記号で表したりします。取り付けや取り外しの動きを表したい時は矢印で方向を入れたりもします。

写真の状態がよければ、写真そのものを補正して見やすくすることも可能です。
これだけでも随分雰囲気が違います。

こちらイラストも作業手順書などでよく見かけるイラストです。
脱着したいパーツを強調して、矢印で部品名の注釈を入れておくというようなタイプです。
流れとしてはこの後に脱着の工程説明に進んでいきます。
その他の制作サンプル
上記で紹介しきれていない制作サンプルがたくさんございますので、ポートフォリオや下記のブログ記事をご参考にしていただけますと幸いです。
- ノギスで計測しているイラスト(サンプル)(ポートフォリオ)
- 歴史資料・出土品などのイラストを作成します(制作サンプル)
- 配管やバルブの説明書や取付作業マニュアル用のイラストを作成します(制作サンプル)
- オールドカーのイラスト(サンプル)(ポートフォリオ)
- ローテーブルをDIYして製作工程を図にしてみました(制作サンプル)
- 重機「ブルドーザー」のテクニカルイラスト(サンプル)(制作サンプル)
- 滑車とベルトのテクニカルイラスト(サンプル)(ポートフォリオ)
- 車のインパネのテクニカルイラスト(サンプル)(ポートフォリオ)
- ハードディスクの線画イラスト(サンプル)(制作サンプル)
- 電子基板のテクニカルイラスト(サンプル)(制作サンプル)
- 複雑なエンジンのテクニカルイラスト(サンプル)(制作サンプル)
- クルーザーのテクニカルイラスト(サンプル)(制作サンプル)
- スパークプラグのテクニカルイラスト(サンプル)(制作サンプル)
- 金属加工をしている作業の様子(サンプル)(制作サンプル)
- モンキーレンチでナットを緩める様子(サンプル)(制作サンプル)
- 木工(木材カット)の様子(サンプル)(制作サンプル)
- ターボチャージャーのテクニカルイラスト(サンプル)(制作サンプル)
- 車のシフトノブのテクニカルイラスト(サンプル)(制作サンプル)
- ギア(歯車)のテクニカルイラスト(サンプル)(制作サンプル)
- 燃料噴射ポンプのテクニカルイラスト(サンプル)(制作サンプル)
- モーターとポンプのテクニカルイラスト(サンプル)(制作サンプル)
- マニホールドのテクニカルイラスト(サンプル)(制作サンプル)
- 板金曲げ加工の様子のテクニカルイラスト(サンプル)(制作サンプル)
- ハーネス取り付けのテクニカルイラスト(サンプル)(制作サンプル)
- 機械加工のテクニカルイラスト(サンプル)(制作サンプル)
- ロボットアームのテクニカルイラスト(サンプル)(制作サンプル)
- エンジンのテクニカルイラスト(サンプル)(制作サンプル)
実際の制作事例
ご依頼頂いたものの中でご紹介可能なものを掲載しておりますので、こちらも併せてご参考にしていただけますと幸いです。(画像非公開も含む)
- 商品説明用のリモコンイラストを線画で作成させて頂きました
- 商品の使用方法のカラーイラストを作成させて頂きました
- 「キットではじめる3Dプリンタ自作入門」のテクニカルイラストを担当させて頂きました
- 「子供の探求する力を伸ばす プログラミング教育」のテクニカルイラストを担当させていただきました
- 「ネコと楽しむ 電子ニャン工作」のテクニカルイラストを担当させていただきました
- 旭エンジニアリング株式会社様より各種イラストをご依頼いただいております
- 数学セミナー誌の「特集コーナー用扉絵イラスト」を2023年度担当させていただきました
- 数学セミナー誌の「特集コーナー用扉絵イラスト」を2024年度担当させていただきました
制作の流れ
ご依頼内容や制作物によっては都度対応で流れが変わることがありますが、大きくはこのような流れで制作を進めます。

- 納品データ形式はIllustrator(基本Ver CS6)データになります。
※保存形式の指定や、他に必要なデータがございましたらお伝え下さいませ。
※現在IllustratorCCでの対応も可能です。ご依頼の際に保存データ形式をお伝えください。 - 納期に関しまして
まずはお客様のご希望の納期をお聞かせください。現在のご依頼状況と照らし合わせ、柔軟に対応させていただきます。
※当工房では、一つ一つの案件に丁寧に向き合うため、ご依頼が集中した場合は納期調整をお願いすることがございます。ご理解いただけますと幸いです。 - お振込に関しましては「翌月」「翌々月」のお振込に対応いたします。(法人のみ)
料金表
制作料金の目安です。
簡単なものでしたら1,000〜2,000円ほどでお受けいたします。
標準的な料金は1枚3,000円とさせて頂いております。
案件ごとに難易度が違うかと思いますので、まずはお見積もりさせて頂きます。
またはご指定の料金がある場合はその旨もお伝えください。検討させていただきます。
修正回数や修正内容によってはその分お時間がかかりますので、追加料金が発生することもございます。
基本的に納品までの軽微な調整(線の太さ、矢印の追加、簡単な色付けなど)でしたら修正回数の制限はございませんが、全体像が大きく変わる修正は追加料金が発生したり、別案件となる場合がございます。
| やや簡単なテクニカルイラスト | 2,000 | 円(1枚) |
| 標準的なテクニカルイラスト | 3,000 | 円(1枚) |
| やや複雑なテクニカルイラスト | 4,000 | 円(1枚) |
| 複雑なテクニカルイラスト | 5,000 | 円(1枚)〜 |
お仕事ご依頼の前に
お仕事をご依頼される前に、原稿となるイメージ(写真など)をご用意下さい。
基本的にテクニカルイラストは原稿を下絵にトレースしていきます。
角度や大きさなど、「こう表現したい」という写真が望ましいです。
ご依頼時に、描画範囲の指定や強調線(ポイント)となる部分がある場合はご指示ください。
線の太さ(pt)のご指定の他に、動作矢印を入れたり、番号を振る必要があるなど、細かなご指定がある場合も合わせてご指示頂ければと思います。
※原稿となるイメージが著作権に抵触している場合はお仕事をお受けすることは出来ません。
お打ち合わせの際、線画だけで良いのか、色を付けたいのか、矢印を入れたいのか、などのご要望などもまとめてお伝えいただけますと幸いです。
あわせて「ご依頼にあたって」のページもご確認ください。


